殺し屋のマーケティング

最近、引き寄せの力を意識して生活しているんだけど、自分が結構な確率で物事を引き寄せているんだということが理解できてきた。

宇宙空間に波動(自分が思ったこと)を打つと同じ波動(良くも悪くもその通りになる)が返ってくるという単純な法則。

 

実は、私は今回、ある本を引き寄せたのだ。

 

『殺し屋のマーケティング

 

前に一度だけ、この本の著者が作った本屋さんに行ったことがある。本って最強だよなって考えていた矢先、なにかの広告でたまたま見て、え、この本屋で働いてみたい、って直感で思った(就活病。行ってみたいじゃなくてなぜか働いてみたいになる。謎。)。そしたらそのあとすぐ、ちょうど東京方面に行くことになったので、雰囲気を見たくてついでに寄ってみたのだ。

 

初めて行ってみたその時、店員さんが話しかけてくれたけど、狭い店内で距離も近く、どうしたらよいものかおどおどしたり、飲み物を買って座ろうか、でもそんなに居座るつもりもないけど...どうしよう...とか思いながら、結局座らずにせっかく来た記念に本を一冊買った。レジでも店員さんになにか話しかけられたりしてとても嬉しかったけど、うまく答えられなかった。本屋を出てからなぜかワクワクして帰ったのをよーく覚えている。

 

やりたいこと後回しにしがちな私が直感を信じてここまで来れたというその事実にワクワクしたのかもしれない。

端から見たらオロオロしてただけだけど、自分的にはしっかりお店の雰囲気を楽しめたからワクワクしたのかもしれない。

 

そんな本屋さんを作った人が本を出すということを知って、きっと面白いだろう(都合のいい思い込み)、読んでみたい、と思っていたのである。

 

TSUTAYAに何度も通って、何度も目の前を通って、何度もパラパラした。新しいアルバイト先が決まったら、買おうと決心してしばらくその思いを胸にしまっていた。

 

欲しいなら買えばいいのにとも思うけど、私の中にもいろいろあるのだ。いずれ引っ越すこの部屋に荷物を増やしたくないし、1回読んで満足するなら買わなくてもいいし、もし面白くなかったらその分のお金でお米買えたのにとかって迷うのだ。

 

結局、なぜか新しいアルバイトを始めても買わなかった。でも、本の存在はちっとも忘れてなんかいなかった。

 

そしたらある日、はい、と、その本を手渡されたのだ。

 

インフルエンザありがとう。まじありがとう。

 

新年早々 - こめのブログ

 

お正月にインフルエンザにかかったんだけど、インフルエンザって治ってくると元気なのに外に出られない謎の期間が生じるのよね。暇暇言ってたらなんと、家族が買ってきてくれたのだ。この本、気になってるって言ってたよね、これでも読んでなよ、って。

 

神ー。私、引き寄せたー。ありがとうー。

新しいアルバイト決まったあのときはやっぱり買うタイミングじゃなかったんだよ。だって喜びが半端ないもん。

 

 そういう経緯で、『殺し屋のマーケティング』、手に入れました、拍手。

 

そしてその本を読み終わりました、拍手。

 

シンプルに、読んでよかった。面白かった。

 

え、感想、もっとないの?

 

実は、物語についていくことが基本的におそらく苦手なのだ。君の名は。とかはほんとに見てて、え?あ?なに?って感じで展開についていけなかったし、ジブリとかポケモンとかディズニーとか何度も見たはずなのにどんな話か人に説明できないの。たぶん忘れちゃうんだよね。好きな映画とか本とかアツく語れる人がうらやましいって思う。私だって好きな映画や本のひとつやふたつはあるけど、おすすめしてって言われたら、とにかくこれ良いから見て、読んで、とアツく言うだけ。これでも結構落ち込むんだよ。私、読んだよね?って私でもなる。

 

余談だけど、そのくせドラマの登場人物が次の瞬間なにを言うか先回りしてピタリと当てること結構あるのよね、ちゃんと話追えてないと予言できっこないって思う。ちゃんと追えてるんだよ、読んでるときはきっと。でも終わった瞬間忘れちゃうの。それだけ。忘れることは悪くない。だって何回読んでも次の展開わからなくて、新しく読むみたいだもん。楽しみ増える。ラッキー。

 

つまり、活字を読むのは好きなんだけど、何が書いてありましたかって言われると説明はできなくて、でも心の中になにか感じることはちゃんとあって、それを言語化するのがまたおそらく苦手だから、結局、読んだの?みたい状況になるけど、ちゃんと読んだんです。

 

というわけで、これ以上どうでしたかと感想を求められても困ってしまうので、この辺でおわりにします。

 

今、本で紹介されてるマーケティングを真似して使ってみようと企んでいます。考えている途中ですが。そういう読後の楽しみがあるのがとても面白くて好き。

 

単なるビジネス書は、確かによくまとまってて、それ通り実践してみればいいんだろうけど、それじゃつまんないのよね。(何度も経験済)

 

でもこの本は、小説の側面があるから、つまらないことはなかった。マーケティングについても、物語に出てくる組織が例になってるから、架空だけど(え、もしかして架空じゃなかったりして...)1つのモデルを取り上げて学んでいるようで、ただのビジネス書よりも、もっと"わかった気分"になる。

 

マーケティングの方法に注目してもいいし、物語に注目してもいい。読む人によって、いろんな読み方ができるなあと思ったときに、ふと、気づいた。

 

別にどんな本でもどんな事柄でも、人によっていろんな捉え方があるし、いろんな取り入れ方があるな、ということに。

 

はめられたなー、私。

この本は、ビジネス書でもあり小説でもある的な売り出し文句に、はめられたなー、私。

著者が引いた見えない導線に、綺麗に乗ったなあ、私。

まんまと気になったもんなぁ。

まんまと面白かったもんなぁ。

 

そうだよね、面白くなかったら説得力ないよね著者の。面白いのは当たり前だよね。

 

そんなところも全部ひっくるめて、楽しい時間を過ごせた。

 

満足。

 

また読む。もう1回読んだら、もっとなにかつかめるような、そんな気がする。

 

買おうか迷ってたあの時の私に言ってあげたい。買っても大丈夫だよ、1回だけじゃなくて、きっとその本2回3回も読むから。って。

 

こめでした。マーケティングをかじった脳内にアドレナリンが出ています。学びの始まりは真似。

 

【今日のことば】

自行车ーーーーーー自転車

流行性感冒/流感ーーインフルエンザ

서점ーーーーーーー本屋

차ーーーーーーーーお茶