論文がわからず、悔しいです
論文の読み方を模索している、まだまだひよっこ学生のこめです。
恥ずかしながら、論文の読み方というか、そもそも論文とはなんぞやとか、ジャーナルってどこに存在するのとか(架空なのか実態があるのかどこに売ってるのかどれだけすごいのか)、そういうことがあまりよくわかっていません。
しかし、誰に何を相談しても、とにかく読め、の一点張り。
だいたいそういうアドバイスは、その通り受け入れます。やってるうちにわかる、やってみないとわからない、言葉ではうまく言えないっていう感覚が少し理解できるからです。
そこで、1日1論文、読んでみました。
まず私は、自分の知りたい分野と関連した言葉をGoogle scholarやWeb of scienceを通して検索しました。
・被引用件数が多い論文はいい論文
・最近出版された論文を読むべし
と言われていたので、被引用件数のある、最近出版された論文に限って検索をかけました。
そしてそれっぽいのをプリントアウトして、まず、abstractを辞書片手に訳しました。
次に、conclusionを訳しました。
そして、introductionを訳しました。
そのあとで、materials & methodsを訳しました。
最後に、results & discussionを訳しました。
で?
という感じなのです。正直。
内容はだいたいわかったつもりです。
しかしそのすごさがわからないのです。
そのすごさをわかるためにたくさんいろんなのを読めと言われているのはわかりますが
ここまでくると、近道を探したくなるのです。
なので、いい近道はないものかと、友人に論文を読んでいる話をしたら、案の定指摘されてしまいました。非効率な読み方だね、と。
友人いわく、論文の英語を全てコピーしてGoogle翻訳にかける、と。関係代名詞のとことかはとくに訳し方が変だが、それでもだいたい意味はつかめる。と。だいたいの意味がわかればそれでよい、と。機械がうまく訳せないところと、自分が気になったところを英語の本文に戻って、じっくり読めばいい、と。
目からウロコでした。なにせ私は真面目なもので、読む、といわれたらきちんと読むことしか考えていなかったのです。
こんな風に人に話すと近道ができることを知りました。ここでいう近道とは、楽をするという意味ではなくて、本来やらなくてもいい作業に気づいて、その部分をショートカットして、本来もっと時間を割くべき部分にまわす、というニュアンスです。
もっともっと、論文の読み方を模索したいです。
もちろんまだまだひよっこなので、甘くて、実際、そんなの自分でやれなのかもしれないです。
でも、もう常識というか、その世界で当たり前とされていることをいちいち自分の手で見つけるのに余計に時間を費やすことをやめたいのです。
さまざまな論文にアクセスすることができる、学校という非常に素晴らしい環境にいると思っていますが、自分の無知と勉強不足のせいで生かしきれてない気がして悔しいのです。
友人にGoogle翻訳を使えと言われる前、もっと非効率な方法を取ったこともありました。
自分が気になる題名とabstract(2018、めっちゃ最新)だが、被引用件数がゼロ(新しすぎるからか?と思ってスルー)の論文をプリントアウトしていちいち辞書使って1日かけて読みました。(基本この方法だと1日1論文が時間的体力的に限界)
そこで、なんと、"先行研究の結果と矛盾した"という表記に4回出会いました。
だから被引用件数がゼロなのかなと思った次第です。あまりちゃんと実験できてない?それとも先行研究が間違ってた?いずれにせよ、全体で見たときに、英語は読みやすいけど内容的によくわからない論文だったのです。
そこで疑問がたくさんわいてきました。
・なにで論文の良し悪しをジャッジするのか(英語の読みやすさ、内容のわかりやすさ、まとまり具合、詳しく書いてあるかetc)
・どうやって論文を読んだらいいのか(Google翻訳で流し読み、逐一訳す、abstractしか読まない、図表だけで十分etc)
・どうやっていい論文を探しだすのか(検索のコツetc)
・全文ダウンロードできる論文とできない論文、何が違うのか(ジャーナルにお金を払えばダウンロードできる?じゃあ払ってないのに全文ダウンロードできる論文は、いい論文じゃないってことなのか?)
・なぜそもそも論文がオープンじゃないのか(今まで、本を読めとは言われてきたが、論文を読めとは恥ずかしながら今まで言われてこなかった、誰でも全文ダウンロードできる論文もあるのに、なぜ誰もそう言わなかったのか、論文を読む体力&能力がないと思われていた?現にないが。論文という存在自体大学ではじめて知ったし、卒業論文修士論文もジャーナルに投稿して公になることはなく、学校内で保管されているだけなんて知らなかった)
ここで、知らなかった知らなかったってほざくだけで終わりたくないんです。
なんだこの学生、論文の読み方すら知らんのか、って思われてもいいんです。
わからなくて悔しいって感じてるだけじゃなくて、ここを脱するためにあがこうとしています。
わかっているつもりです。自分で模索することが、自分を助けることにもなるし、自分を成長させること。それこそが真の勉強であること。人から教わるんじゃなくて、自分で開拓することに価値があること。
だから、自分で開拓しようとしています。人に聞くのも行き詰まったときに解決へ向かうためのひとつの手段だと思っています。
本の読み方を教えて下さい、みたいに、あまり意味のない疑問だということもわかってます。
本の読み方なんて十人十色だし、本の選び方だって十人十色だし、どんな本がいい本で、どんな本がよくない本かだって十人十色で、人に支持されている本はよく売れているっていうこともわかります。
それと一緒だってこと、ちょっと想像すればわかります。
でもちょっと、あまりにもわからなすぎて聞きたくなってしまいました。
本というものを知らない人は、読み方がわからないから本に手をつけない。それでいいのかもしれませんが、もし本に手をつけたらもっと面白い世界が待ってるかもしれないってこと、あると思うんです。
今私は、論文というものを知らない人で、読み方がよくわからないです。じゃあ読まなきゃいいのかもしれませんが、せっかくちょっと頑張れば読める環境と時間と英語に対する意欲があるので、ここで諦めず、論文にしがみついて、その先の新しい、面白い世界を少しでも覗いてみたいのです。
だから、いろんな人がどういう風に論文を読んでいるかとか、気になってしかたありません。読み方に正解はないでしょうけど、私なりの論文の読み方を発見するヒントになると信じています。
とにかく、今、悔しい!
わからないこと、わかるようになりたい!
色々書いたけど、純粋にそれ!
こめでした。