陸王最終回

陸王最終回。泣いた。心が動いた。

 

最終回しか見てないのに。

 

そうなのである。最終回だけしか、見てないのである。初回から前回まで、見ていないのである。なのに、なんかよくわからないけど、泣いたのである。

 

年末帰省中なのだが、年末というだけあって、家族はみな忙しそうなのだ。とくにすることもない完全な休みの私は、朝9時くらいにぼけーっと起きるのだが、なんと誰もいない。帰省してから毎日そんな感じ。

 

誰もいなくて、暇だから、久しぶりに、テレビをつけた。普段テレビのない生活を送っているのである。だから、久しぶりに。

 

録画一覧を開く。ん?陸王...

話には聞いていた。友人が、陸王を毎週楽しみにしていること、陸王が靴の名前であること、その程度は、知っていた。

本屋巡りが好きなだけあって、平積みされていた陸王の表紙だけは、知っていた。

 

話の細部がわからないのに

隣に泣いている人がいるわけでもないのに

泣いたのはなぜ?

 

心が動くって、どういう仕組みなんだろう。

ふと、そんなことを思った。

 

役者の表情とか、そういう、微妙な動きを読み取って、なにかを感じとるんだろうね。言葉そのものだけじゃなくて、なにか他に、受け取っているって証拠だよね。

 

同じものを見ても、心を動かされる人と、そうじゃない人がいるってところも面白くて。

感じ方、受けとり方の違いってなんなんだろう。これまでの経験の違い?経験は人それぞれ違うものだから、感じ方も違うのかな。

誰1人として同じ人はいなくて。

ありきたりな言葉だけど、まさにその通りで。

 

感知して、信号になって脳まで伝達されて、そして涙のシグナルがまた送られて、

人間って不思議だよなあ。

 

いやあ、ほんとに、熱くなった。靴。陸上。感化されやす過ぎて、見終わってすぐランニング行こうってなった。靴を今までと違った感覚で眺めた。昨日新しい靴を買ったばっかりで、どことなくうれしくなった。

 

こういう、心の動く経験を少しずつためていって、豊かに暮らしていきたいなあ。