版画の存在を思い出した。

ふいに、版画がやりたくなって、彫刻刀を取り出した。

 

小学校以来の版画だとおもう。版画ってどうやってやるんだっけ。

 

絵の具とかインクとかどうこうの前に、まずは木の板が必要だよなあ。100均に駆け込む。100均って何でも揃ってる勢いでいろんなものあるよなあ。木の板ゲット。

 

小学校以来とかかっこつけたけど、たぶんその小学校の時にやった一回だけが私の版画人生なのよね。

 

小学校の時は、たしかヘビを彫って、二色刷りなんかして(よくぞ二色刷りなんぞワードを思い出した私)、どこかに展示されたようなそんな記憶がある。

 

 

思えば図工の授業って、特別楽しみってわけでもないんだけど、楽しかったなあ。次々アイデアがでてきて、それを形にするのが楽しくて。あれってなんで面白かったんだろうって振り返ると、失敗してもいいやって気持ちでやってたからじゃないかなって気がついた。

 

失敗してもいいやって強く思ってた、とかじゃなくて、失敗してもいいやーってくらい軽い気持ちでアイデアを形にしていった、って感じ。でも、失敗してもいいやぁって投げやりになっていたわけでは決してない。

 

成績とか気にしてるようで気にしてないし、どうせ学校の設備を使いたい放題使えて、新品の道具で何か作るなら、思いっきりやろうっていう軽さ。

 

ここに絵の具おいていいかなとか、ここに釘打とうかなとか、いちいち立ち止まらないテンポのよさ。やってみたら、どうなるかなっていうワクワク。

 

図画工作なんて、正解があるようでない、いや、てか、ない、っていうことは信じてたきがするなあ。だから、なんでもありっしょ、っていう勢い。ここをこうしたらもっと面白くなるかなの繰り返し。

 

ああ、その頃の純粋な気持ち、今思い出したよ。

 

買ってきた板をあのときの彫刻刀で、無心で彫ってたら、思い出したよ。

 

楽しいってこういうことね。我を忘れるくらい熱中できること、私にもあるじゃん。版画楽しい。まだ彫ってるだけだけど。笑

 

何を彫ろうかとか、秒で決まったもんね。アイデアの勢いがとまらない。笑

それこそ、100円でゲットした板、久しぶりに触る彫刻刀、失敗してもいいやあ、てか、失敗すら味になるのでは?とか思いながらやれているから、こんなに楽しいのかな。

 

集中すると、一気にやっちゃう癖があるから、少しずつ、彫り進めていこう。

 

こめでした。何色で刷ろうかな。わくわく。